メディ・カフェ@関西HP

【イベント紹介】ヨーロッパにおける障害者への性支援と女性の身体

ホワイトハンズ大学@名古屋で知り合った学生さんより、障害者の性に関するイベントのお知らせをいただきました
講師は、NPO法人ノアール理事長 熊篠慶彦さんと現役風俗嬢の子宮委員長はるさん
席に限りがありますので、関心のある方、急いでお申し込みくださいね


講師プロフィール
NPO法人ノアール理事長 熊篠慶彦
自身が脳性麻痺で、医療・介護・性産業など、さまざまな現場で障害者の性的幸福追求権が完全に無視されている現実に突き当たり、性風俗店のバリアフリー情報を発信、自らアダルトビデオに出演するなどの活動をする。2004年、NPO法人ノアールを設立。重度障害者でも自己使用が可能な性具の開発、性風俗店のバリアフリー化推進、障害者の性に関する情報提供などの活動を行っている。

著書:『たった5センチのハードル 誰も語らなかった身体障害者のセックス』ワニブックス,2001
身体障害者の性活動』(玉垣努,熊篠慶彦編著),三輪書店,2012

子宮委員長はる
現役風俗嬢。女性の子宮のトラブルの多さに興味を持ち、OL経験ののち現役風俗嬢を公言し、子宮
のお話会をしている。エナ(子宮)やホト(膣)を使う職業だからこそ、健康を維持する秘訣を伝授。女性性
の開放を目指したお手伝いを行っている。

日時:平成24年12月2日(日)  13時20分〜16時10分(開場13時00分)
参加費:500円 場所:中生涯学習センター2階 視聴覚室
      名古屋市営地下鉄鶴舞線名城線上前津」駅6番出口より南へ250m
        (階段のご利用が難しい方は10番出口付近のエレベーターよりお越しください。)
                           終了後、懇親会を予定しております。



お問い合わせ先:愛知県立大学教育福祉学部社会福祉学科4年
(セクシュアリティの学び場代表) 藤川由佳子     
主催:セクシュアリティの学び場
メール:ew091043@cie.aichi-pu.ac.jp  

『混合育児の情報がない!』妊娠・出産・育児に関する悩みあれこれ。-育児編その2- 

無事に退院し、実家の世話になりながら育児生活をスタートしました。
入院中は助産師さんたちがさまざまにアドバイスをくださったり、他の新米母さんたちと悩みを共有したりできましたが、これからは自分で何とかしなければなりません。
育児の先輩となるようなきょうだいもおらず、唯一育児経験者の母も「30数年前のことなんて忘れた!」と胸を張るありさまで、あてになりません。
大きな育児書など読む時間は当然なく、育児に関する情報は片手間に携帯で閲覧が可能なインターネットサイトを頼ることが多くなりました。

前回の記事で書いたように、娘はとにかくお腹いっぱい飲みたいタイプのようなので、退院してからも無理をせず母乳ミルク混合で行くつもりでした。
そこで、最初にインターネットを頼ったのは、混合授乳の方法についてでした。
入院中に指導されたミルクの量では足りなくなってきたようだったので、今後どのようにミルクの量を加減すればいいかと検索したのです。
ところが、「母乳」「混合」などのキーワードで検索すると、混合育児に対して否定的な情報しか出てこないのです。

曰く「混合だとどんどんミルクの量が増えて最終的に完全ミルクになる」
曰く「楽な哺乳瓶に慣れると、おっぱいを吸わなくなる」
曰く「完全母乳に移行できる混合授乳の仕方はこう!」
そして経験談としての「私はこうやって完母になりました!」

こんな情報ばかりが出てきて、ミルクを足すことは悪いことなのかと、どっぷり落ち込んでしまいました。
それでも、母乳だけでは寝たと思ってもすぐに起きて泣き出すので、ミルクは必須でした。
そして、ミルクを足すと、母乳だけの時にはぐずり倒していた娘が、3時間ぐっすり寝てくれるのです。
だいぶ育児にも慣れてテキトーにこなれてきた今なら「やれやれ寝てくれた、やっぱりミルク様様やわー」ぐらい思って優雅にティータイムと洒落込むところですが、「ミルクは悪!」な情報をいやというほど叩き込まれた新米母の私は、何か「ずる」をしているような気になったりもしました。
自分が寝たい、自分がトイレに行きたい、そんな自分の欲求を満たしたいがためにミルクを足してしまう私は、自己中心的で子供を第一に考えられない、ダメ母なのではないかと、真剣に悩みました。実際、ネット上には「赤ちゃんのことより自分のことを優先してしまうなんて、母親失格です!」といった厳しい言葉が飛び交っていて、何かを検索するたびにそんな言葉がサブリミナル効果のようにちらつくのです。

インターネットの情報が玉石混淆であるというのは、インターネット歴15年を超えますからさすがに理解しています。
ただ、右も左もわからない中で、出てくる情報は今やっていることに対する否定ばかり、情報を取捨選択すべき私の脳は慢性的な睡眠不足と疲労でまともに働かない。そんな状態で、情報を冷静に吟味し、判断することができなくなっていました。

正解がない、けれど自分の行動で我が子に悪影響を及ぼしてしまうかもしれない。
そんな恐怖が、ある時期まで常に私の心を追い詰めていました。

『振り回され続けた母乳育児 』妊娠・出産・育児に関する悩みあれこれ。-育児編その1- 

なかなか大変な思いをした出産でしたが、そんなことどうでもよくなるぐらい、生まれてからの育児の方が大変です。
今回からは、育児で直面した悩みや不安、納得いかないことについて書いていきたいと思います。<母乳育児>
最初にぶち当たった壁は、ご多聞に漏れず母乳育児でした。
私が出産した病院は母乳推進ではありましたが完全母乳推進というわけではなかったので、無理なくミルクを足しつつ、母乳育児がスムーズに行えるように指導するという感じでした。
ただ、十数名いる助産師さんの中にはやはり、完母推進の方もおられ、その人が当直の時の夜間授乳は私にとっては地獄でした。

私の娘は大きく生まれたせいか、生まれたばかりのころから、お腹いっぱいになるまで満足せずに泣き続ける子でした。
産後すぐの私の母乳分泌量では到底足りず、時には1時間近く吸わせていても口を離すと泣きだし、授乳後にミルクでお腹を満たせば落ち着いて寝る、といった感じでした。
ところが、完母推進の助産師さんにあたってしまうと、ミルクの神通力をなかなか使わせてもらえません。
「母乳十分に出てるから、根気よく飲ませてみよう」
「母乳がしっかり出始めるのは、飲み始めて15分以上経った後やから、最低でも30分は授乳してね」
「この時期30分おきの授乳なんて当たり前よ。もうちょっと頑張ろう」
こんな感じでした。

一回の授乳につき、だいたい1時間前後は授乳室にいたと思います。
そして何とか寝たなと思って病室に戻っても、環境の変化もあるのか、ものの数分で起きてまた泣き始めるので、また授乳室へ逆戻り。

余談ですが、今書きながら「なんでそこまでして授乳室へ移動してたんやろ。もう移動せんとずっとベッドの上におったらよかったのに」と思ったのですが、しばらく考えて思い出しました。
今でこそどこででも授乳できるようになりましたが、産後すぐは変な体勢で授乳すると帝王切開の傷も痛いし、何より赤ちゃんをうまくホールドできなかったので、病室のベッドの上で授乳するのは、私には難易度が高かったのです。
それから、病室にこもってひたすら授乳してみたこともありますが、とにかく気が滅入りました。
授乳室に行けば、顔見知りになった授乳仲間がいて、冗談の一つも言いながら授乳できるので、睡眠不足のストレスも多少紛らせることができたのです。

自分が体験したことでも、こうやって時が経てば「なぜそこまで追い詰められていたのか」と不思議に思うものですから、体験していない人や体験から時間が経った人が、今リアルタイムでつらい思いをしている人を理解するのが難しいのは当然ですね。

閑話休題

前述のとおり、完母推進の助産師さんにあたると、夜はほとんど寝られませんでした。
明け方近くなってフラフラになった頃に、そろそろ限界かなという感じで、
「やっぱりあかんかったかー。ふみさんやったらいけるかなと思ってんけどなー」
などと言われながら、ミルクを作ってもらいます。
それを娘に与えると、やっと落ち着いたという顔ですやすやと眠り始め、数時間まとめて眠ってくれました。

一方で、入院中に救われたのは「無理せずミルクを足したらいい」と言ってくれた助産師さんの存在でした。
その人は
「3時間おきって言っても、授乳時間が長くなったら睡眠時間がどんどん削られるやろ。だから授乳時間は30分以内にせな、しんどいよ」
「あんまり授乳時間が長いと赤ちゃんも疲れてしまうからね。片側10分ずつで20分、それで足りないようならミルクを足したらいいのよ」
と言ってくださったのですが、この人の言葉に私は本当に救われました。
無理しないことを勧めてくれるのもありがたかったのですが、「睡眠時間が削られるとしんどい」ということを分かってくれる、そこに共感してもらえるのが何よりうれしいことでした。

入院中からこのように振り回され続けた母乳育児ですが、退院してからも引き続き右往左往の連続でした。
特に、退院後は助産師さんに気軽に相談できるわけではないので、情報を求めていろいろと調べて回るのですが、これがとにかくいけませんでした。
次回はこのことについて触れたいと思います。

第5回メディ・カフェ@関西開催のお知らせ「障害者の”罪と罰”〜本当のつぐないと更生と支援を考える〜」

特定非営利活動法人パブリックプレス認定記念イベント
第5回メディ・カフェ@関西

障害者の“罪と罰”〜本当のつぐないと更生と支援を考える〜

日 時:12月15日(土) 午後2時より 手話通訳あります
ゲスト:「獄窓記」「累犯障害者」著者
     山 本 譲 司さん(元衆議院議員福祉活動家)
会 場:大阪NPOプラザ http://www.onp.or.jp/
会 場:500円    定員:60名
申し込み方法:住所、氏名、連絡先、簡単な自己紹介を添えて、
下記までお申し込みください
メディ・カフェ@関西事務局 FAX(06)6423-8778 
メールアドレス medicafe.west@gmail.com
ホームページ申し込みフォーム  http://medicafewest.jimdo.com/
チラシPDFファイル medicafe5.pdf 直

協力:株式会社 ロハスメディア


毎年、新しく刑務所に収監される受刑者の2割以上に、軽度の知的障害や何らかの障害があると言われています。
彼らの多くが、障害があるために、家族からも地域からも孤立し、孤独と貧困ゆえに、窃盗や無銭飲食などの罪を犯して収監されています。
障害のせいだからと罪を軽くするのではなく、また、再犯の恐れがあるからと刑務所に閉じ込めるのでもなく、罪は罪としてきちんと償い、過ちを繰り返さない為に、出所後の支援が必要です。
刑務所や少年院などの矯正施設から出所した刑余者が更生して、地域で暮らしていく為にも、そして、悲劇を繰り返さない為にも、私たち市民の理解と協力が必要です
そうでなければ、新しい支援制度や更生施設がつくられたとしても、それは、ほんとうの「受け皿」にはなりません。

メディ・カフェ@関西では、講師に、ご自身も懲役刑に服し、刑務所の中で出会った多くの障害者たちの実態と、刑務所が障害者や高齢者にとって最後の福祉の砦になっている実情を書いた「獄窓記」や「累犯障害者」の著者であり、執筆活動の他「障害のある受刑者の出所後のシェルター」作りや、PFI刑務所の計画立案・運営にも携わる、元衆議院議員福祉活動家の山本譲司さんをお迎えして、この問題を一緒に考えたいと思います。

お母さん向けサイエンスカフェ「理科ちゃんママ」開催のお知らせ

ふだんのメディ・カフェ@関西からは少し離れて、子供連れのお母さん限定のサイエンスカフェを企画しました。
今回は専門家の講師はお呼びせず、フリートークの会ですが、講師をお呼びしてお話を聞く会も企画中です。
気軽におしゃべりしに来てください。

日 時:10月30日 14:30〜17:00頃


場 所:夢つながり未来館1F のびのび子育てプラザ
    阪急千里線山田駅すぐ
    http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kodomo/kosodateplaza.html


参加費:無料(お子様の飲み物などは各自ご用意ください)

お申込み方法:住所、氏名、連絡先と簡単な自己紹介を添えて、chronicle3@gmail.com までお申し込みください


我が子を授かって、一生懸命育児と向き合っていると、様々な問題に直面します。
「○○してはいけない」「△△しないと××な子になってしまう」……
新米ママの周りにはこんな情報があふれ、中には真っ向から対立するような情報もあり、何を信じればいいのか分からなくなることもあります。
情報を吟味するためには科学の知識が必要だけど、そんなの一介の主婦は持ち合わせていないし、勉強する時間もない…。
それでも、我が子の為になるならと自分の行動を制限したり、自分の行動が我が子のために良くないのではないかと思い悩んだりしていませんか?

「理科ちゃんママ」は、そのように日々悩んでいるお母さん方が悩みを共有する場を提供したいと思い、企画しました。
たくさんの情報の中で立ち往生している方、こんなしょうもないことで悩んでるの私だけ?と悩んでいる方、愚痴でも言うつもりで、お気軽にご参加ください。

第4回メディ・カフェ@関西終了しました

梅雨の晴れ間の肥後橋のAlbino http://www.albino.co.jp/index_pc.htmlを終日貸し切り、第4回メディ・カフェ@関西「もうひとつのがん難民〜医療の限界と制度のすき間で〜」を開催しました。
http://d.hatena.ne.jp/medicafewest/20120612/1339459254
スピーカーは、寿山会ホームケアクリニックの西岡誠先生

テレビや雑誌などのメディアで取りざたされる「がん難民」は、地域によって受けられる治療法に差がある、海外では使われている抗がん剤が日本では認証されずに保険の適応じゃないなどで、納得できる治療が受けられないことをいうが、実際の診療の現場では、そういう患者に出会うことはほとんどない
むしろ、「もう急性期の病院では治療できないので退院といわれたが、どこにいっていいのかわからない」と途方にくれる患者や家族のほうが圧倒的に多い。また、在宅医療を受けるにも介護してくれる家族もない人や本当に行き場もない、そういう患者さんたちのほうが「難民」という言葉が当てはまっているし、問題も多いのにメディアからも社会からも注目されることはないのはなぜか?というお話を伺いました。
たしかに、一般人である私の印象としても、がん患者や家族の知り合いは多いですが、大学病院からは退院をいわれたけれど、訪問看護をどこに頼んでいいのか、在宅でちゃんとした緩和ケアが受けられるのかもわからなくて困ったという人はたくさんいるなと思いました。

今回の参加者も、在宅医療に取り組まれている医師、助産師、生命倫理学者、市議会議員、ジャーナリスト、会社員、主婦、赤ちゃん(笑)と多岐にわたり、テレビや雑誌のいうがん難民とは違う「もうひとつのがん難民」が注目されない理由はなにか、ころころとかわる診療報酬や医療行政に振り回される現場と患者の間には、信頼関係が築かれにくく、転院しなくてはいけないときの患者の「見捨てられ感」が強くなっている一方で、国の医療費や社会保障費削減の効果もなく、むしろ社会保障費は上がっていること、患者や家族の死と向き合うことの恐怖、専業主婦ありきの、現在の家族の形態にそぐわない制度、介護する家族の心身の負担が増えていくことへの不安などについて、それぞれの立場や専門分野から様々な意見や質問が活発にかわされました。
参加していただいた宝塚市議会議員さんもブログに感想を書いてくださっています。
http://www.teramoto-sanae.net/houkoku.cfm?id=3359

今回は、2組の赤ちゃん&ママが抱っこしたり、にわか作りですが赤ちゃんコーナーなどで遊びながら、参加してくださり、にぎやかなメディカフェとなりました。

メディ・カフェ終了後、ひきつづき、Albinoで参加者のみなさんと懇親会もさせていただきました。
初めてお会いした皆さんとも、おいしいお料理とお酒(ドリンクメニューの多さにびっくり)をいただきながら、さらに医療や介護や生命倫理その他について盛り上がりました。
私たちの為に、授乳コーナーもつくっていただいたり、Albinoのオーナーさんにもお世話になりました。いつも、明るくリラックスできるスペースをありがとうございます。

そしてそして
過去2回のメディ・カフェでスピーカーをつとめてくださった、現在NPO申請中の市民メディア「パブリックプレス」の熊田梨恵さんにも、企画や広報等でご協力いただきました。メディ・カフェの中でも、医療行政の実情について分かりやすく解説いただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくおねがいします。

第4回メディ・カフェ@関西開催

平成22年3月に、第一回のメディ・カフェ@京都を開催してから、もうすぐ2年
活動を「京都」から「関西」へ広げて、2回のメディ・カフェを開催してきました。
今春、第4回めのメディ・カフェ@関西が決定しました


第4回メディ・カフェ@関西 

【協 力】パブリックプレス(NPO申請中)

「もうひとつのがん難民〜医療の限界と制度とのすき間で〜」

がん難民」というと、海外で使える抗がん剤が使えない、医療の地域格差など、
受けたい医療を受けられないがん患者のイメージ。
でも現実には、また違う形の「がん難民」があるのです。

もしあなたが、大病院でがん治療中に、「これ以上できる治療はありません」と言われたら?
「もう助からないの?」「病院から見放された」「あと何年生きられる?」「この後、自分はどうなるの?」……。
様々な思いが巡りますが、実際にどうすればいいか分かりません。そんな患者や家族の不安に寄り添い、
苦痛を和らげる医療制度は、残念ながら十分ではありません。

「もう治療はない」と言われた後の行き場がない――。

がん医療に地域や情報の格差がある中、あなたや家族がいつこうした状況に陥るか分かりません。
この深刻な「がん難民」について、一緒に考えてみませんか?

話題提供:西岡 誠(医師/メディ・カフェ@関西)



 日 時: 平成24年7月8日(日) 午後2時30分〜5時

 場 所: リゾートダイニング Albino(アルビノhttp://www.albino.co.jp/index_pc.html
     
 会 費: 1500円(2ドリンクつき)

 定 員: 20名

申し込み方法: お名前、ご連絡先と簡単な自己紹介をお書きの上、
       メディ・カフェ@関西公式ホームページ http://medicafewest.jimdo.com/ 申し込みフォームか
       メディ・カフェ@関西事務局 medicafe.west@gmail.com までお申し込みください

チラシダウンロード:第4回メディ・カフェB5決定 (1).pdf 直