メディ・カフェ@関西HP

『歩けって…どれぐらい?』妊娠・出産・育児に関する悩みあれこれ。-妊娠編その3- 

短くなっていると指摘された頸管長は半月ほどで問題のない状態に回復しましたが、その後もグルコースチャレンジテストで引っかかったり、お腹の張りが強くなったりと、イベント盛りだくさんで経過していきました。
それでもどうにかこうにか無事に月日は経ち、産休に入りました。
産休に入った頃はとても安定していて、健診2回に1回は助産師外来を受けることになっていました。
その助産師外来で、「これからは毎日散歩してね。1日2時間ぐらいは歩いて」と言われたのですが、これが相当私を悩ませました。

妊娠していない時の私の歩行スピードは時速5km程度ですので、それを基準に考えると毎日10km歩かないといけないわけです。
しかし、大きなお腹を抱えて歩くとなると、1時間に3km歩くのがせいぜいといったところ。
果たして、何kmでもいいから1日2時間歩けばいいのか、それとも何時間かかっても10km歩かないといけないのか。
かなり悩みました。
2時間では、体調によっては4km程しか歩けない日もありましたので、本当にこれでいいのか、と。
だって、2時間で4kmを実際に歩いてみると、牛歩のごときスピードなんですよ。そんなんでも「2時間歩いた」と言っていいんだろうか、と悩んでしまったのです。

今こうやって振り返りながら書いていると、「ああ、そうか。その日の体調で、2時間で歩ける距離を歩けばよかったのかな」と思えるのですが、その当時はとにかく「今日4㎞しか歩けてないけどほんとにこれでいいのかな。でもこれ以上歩いたらお腹の張りがきつくなりそう…」などと悩みまくったのです。

歩くことの目的は「お産を順調に進めるため」と説明されます。
そこで、視野の狭くなった妊婦(私)は「言われた通りしないとお産が順調に進まなくなるかも」と怯えます。
一方で、「おおらかな気持ちでいましょう」とも言われたりして、「ああしなきゃダメ、これしちゃダメって言われながら、おおらかな気持ちって、どない保てばええねんな!」と、より精神状態を悪化させることになります。

この「ああしなきゃダメ、これしちゃダメ」と「おおらかな気持ちで」のコンボ攻撃は、妊娠中から育児中の現在に至るまで、私を悩ませる原因の大半を占めています。